
昨年秋の兵庫県知事選挙で当選した斎藤知事が、選挙活動でのSNS広報を有償で委託したことが、公選法違反(買収)に当たるのではないかという疑惑が報じられ、刑事告発までされて時間が経っています。
つい最近では、ついにPR会社が捜査協力しないために強制捜査に踏み切ったという報道も出ました。
そこまでやる以上は、県警も本気なのでしょう。しかし、PR会社の社長も正気とは思えません。警察に協力しないなんていいことないですよ。疑いが濃厚になるだけですから。
【読売新聞】 兵庫県知事選(昨年11月17日投開票)で再選した斎藤元彦知事側から選挙運動の対価として報酬を受け取った疑いがあるとして、神戸地検と県警は7日、同県西宮市のPR会社「メルチュ」の関係先を公職選挙法違反(被買収)容疑で捜索
その一方で、東京都知事選挙に向けて狼煙を挙げる会見を開いたはずの石丸伸二氏にも、昨年夏の都知事選で同じ疑惑が浮上しました。
例の記者会見の後、一時期、フジテレビに話題を持っていかれてましたが、変な形で戻ってきましたね。でもこの話題が出ると、石丸神通力も雲散霧消してしまい、「再生の道」の応募企画なんてなかったことになるんじゃないかと…。
地域政党「再生の道」を立ち上げた広島県安芸高田市の前市長、石丸伸二氏(42)が6日、都内で記者会見を開き、東京都議選(定数127)の候補者選考への応募状況を公表した。新党の立ち上げを表明した1月1
とはいえ、私に言わせれば、そもそも公選法が細かすぎて、どこかで勇み足するか、あるいは薄氷を踏み抜くでしょ、って思えて仕方がありません。税務は税理士に任せるのと同じで、選挙も制度の専門家を養成して、国家資格にして、政治家は専門家を雇って選挙のたびに伴走してもらわないと無理でしょう。そんな記事を前に現代ビジネスで書いたのですがね…。
前編『齋藤知事の「公職選挙法違反」疑惑に筆者が感じた「違和感」…そもそもの「落とし穴」』では、選挙や政治資金に関するルールについて、いくつかの例を挙げながら疑問や矛盾を指摘し、思考停止に陥ることなく時代に合った内容であるかを常に検証していくべきであるということを提言した。しかしながら、どんなに疑問があろうとも、ルールはルールである。結局違反してしまうと、「うっかり」「知らなかった」では済まされず、そもそもルールを熟知しない奴が政治家になろうとする(政治家であり続ける)こと自体が論外だと批判されてしまう。