
今日、大阪メトロ御堂筋線に乗っていたら、共同通信社配信の車内のニュースで、この話題が流れました。
2020年に亡くなったタレントの志村けんさんの出身地として知られる東京都東村山市は、広報業務に特化した任期付き職員1人を初めて採用する。技術職でない広報宣伝専門の人材を自治体が公募するのは珍しい。
東京の東村山市が、広報専門職員(課長級)を任期付きで募集するのだそうです。
このニュースはヤフーニュースにも取り上げられているので、ある意味全国ニュースとなっているわけですが、なぜ東京の中小都市の単なる職員募集がそんなに大きくとりあげられたかというと、見出しにあるとおり、お笑い界のレジェンド、故・志村けんの出身地だからです(団塊ジュニアくらいまでの人は東村山音頭といえばピンとくるのでは、、、)。
東村山市サイドも、東村山音頭くらいでしか知られていないことを気にして、広報のテコ入れをしようと考えたようです。
とはいえ、普通の求人募集なら、報道発表して求人チラシを作っても、メディアが取り上げてくれることなんてまずありません。しかも、ネットニュースに加え、数回限りとはいえ電車内でニュース表示されるわけですから。広報効果は通常の100万倍ですよ。
ある意味、今回のようなニュースになるのは、志村けんというレジェンドが残した「遺産」とも言えるわけです。
他都市の職員からみれば本当に羨ましいですよね、、、。
というか、もはや「ズルい」レベルだと思います。東村山市にすれば、絶対手放せないレガシーなわけですが。
それはともかく。
このニュースのヤフーコメントを見て興味深く感じることがあります。それは、
応募資格に7年の広報業務経験を求めながら、市での任用は最長でも5年で、きっちり雇止めか、批判されてるんです。
でも役所の雇用体制を考えると、仕方がないのかなという気がします。だって広報担当のまま定年まで同じ役職で勤めてもらう訳にはいかないでしょう?学問的に言うと「メンバーシップ型雇用」というやつです。役所は。
そうではなくジョブ型雇用です。これは。そういう人は、個々を辞めてもやっていける、というか経歴を活かして渡り鳥するんですよ。
安定・おいしい公務員になれる、という視点で考えている人は、ちょっとズレているのではないかと思いますね。